◎ 生前贈与の活用
 (最適贈与の分岐点)



相続税対策としての生前贈与、 最適な贈与金額は?



生前贈与可能な最適な贈与金額 (分岐点) は?



  • 贈与税の基礎控除額を超える生前贈与に対しては、当然 贈与税がかかりますが、

    生前贈与の贈与税額 + 生前贈与後の相続税額 < 生前贈与前の相続税額

    となれば税負担額は軽減されたことになります。
    この場合の最適な贈与金額の求め方は?





    生前贈与の <有利・不利の分岐点(贈与金額)> の求め方

    @ 相続税の実効税率を計算
    A 上記@で求めた実効税率と贈与税の実効税率とが一致する贈与金額を求め
    B 次に、上記贈与金額に対応する贈与税の税金計算速算表の贈与税率と速算控除額を求める
    C 以上から、分岐点の目安となる贈与可能金額を求める算式


    【 計 算 式 】
    分母の贈与税の税率に係る速算控除額110
    万円
    相続税の実効税率に対応する贈与税の税率 − 相続税の実効税率

    贈与税率の改正 (平成25年度 税制改正) (→)







    課税遺産額 3億円   相続人3人(配偶者・子2人)の場合
    (1)基礎控除額 5000万円+1000万円×3=8000万円
    (2)相続税の総額: 2.2億円×1/2×40%−1700万円+
       (2.2億円×1/4×30%−700万円)×2=4600万円
    (3)相続税の実効税率: 4600万円÷3億円=15.33%

    (4)(3)の実効税率を上回る贈与税の実効税率 15.37%
    (5)(4)に対応する贈与税率と速算控除額 30%と65万円
    (6)贈与限度額 65万円÷(30%−15.33%)+110万円=5、530、811円



    検算
     (5,530,000−1,100,000)×30%−650,000=679,000

     679,000÷(5,530,000−1,100,000)=15.32%




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    最適な贈与金額の計算は、先ず相続税がいくらいるか及びその実効税率を計算します。
    次にその実効税率に等しい贈与税の実効税率に対応する贈与金額を求め、その贈与金額に対応した速算税率表によります。




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    tel: 06-6681-2144  税理士 服部行男
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